アジアの風だより 第36話 |
チェンマイ
9月のタイは雨期の真っ最中。北部チェンマイも例外ではなく、雨具の用意は欠かせません。
雨期といっても雨の降り方は画一的ではありません。スコールのように数時間だけ激しく降ることもあるし、日本の梅雨時のように一日中しくしくと降ることもあります。数日間まったく降らなかったり、そうかと思えば数日間一度もまともに陽がささないこともあって、天候に恵まれるかどうかは、まさに日頃の行い次第と言えそうです。
こんな季節でも観光はできます。ものは考えようで、陽がささないということは気温が上がらないということで、これは南国タイでは貴重なこと。市内の寺院を歩いて巡ろうと計画しているなら、この時期のチェンマイは悪くありません。寺院の軒はしっとりと濡れ、木々の緑は雨の恵みでとてもあざやか。雲の合間から漏れてくる太陽は目に痛いほどの耀きです。また、雨期は実りの季節で、市場には熱帯のフルーツがあふれるほど並ぶのも、うれしいですね。
11月に入れば雨期も開けます。そこから先の数ヶ月間は乾期ならぬ寒期となり、雨の心配はほぼないかわりに亜熱帯とは思えない寒気に覆われます。北部タイの山々の木はいっせいに葉を落とし、まるで日本の秋山のように茶色く枯れてしまいます。
自然の豊かさを感じるなら、いまのこの時期、雨が空から降りそそぐこの季節がいちばんかもしれません。
「チェンマイ」
● 県名 チェンマイ
● 行き方:バンコクからの空路はタイ航空を筆頭にバンコク・エアウエイズやエア・アジアなども乗り入れている。バスの本数も多く、夕方からの便を中心にエアコン、ノンエアコンの全クラスが往復。鉄道は特急・急行・スプリンターを含めて1日7往復。寝台特急列車もある。
*バンコク-チェンマイ間の航空券は こちら からご予約できます。
*チェンマイツアーは こちら からご予約できます。