アジアの風だより 第32話 |
チャルン・ラット通りのカオ・ソーイ
タイ北部の観光都市・チェンマイは、最近は日本人のロングステイヤーにも人気の街です。ここに行ったらぜひ食べたいのがカオ・ソーイと呼ばれる麺料理。
イスラム料理に端を発する一種のカレーヌードルですが、ひとつの丼の中に普通の中華麺と揚げ麺が一緒に入っているのが変わっているところ。なぜこうするのかはよくわかりませんが、こうなっていないとカオ・ソーイとは呼べません。パキパキ香ばしい麺と、するっと食べられる麺による不思議なダブル・ファンタジー。カレーの香りがまた食欲をそそります。
注文すると、メインの丼のほかに小皿に載せられた薬味(小玉ねぎ、漬物、ライム)が出てきます。これをお好みに応じて食べる前に入れるのがポイント。テーブルの上にはこのほかおなじみのナムプラー(魚醤)に加え、やたら唐辛子が多いラー油のような調味料も置かれているはず。強い刺激がほしい人は、これも忘れずに入れましょう。ただし、この調味料はとんでもなく激辛なので、入れすぎて食べられなくなっても保証の限りではありません。
このようにカオ・ソーイとはカレーの刺激とココナッツミルクの甘さ、さらに各種スパイスの酸味と辛みが重なり合った複雑な味わいの麺料理です。バンコクでも食べられないことはありませんが、本当においしいものはチェンマイのここチャルン・ラット通りまで行かないと味わえないようです。
「チャルン・ラット通り」
● 県名 チェンマイ
● 行き方:古い寺院が集まっているチェンマイ旧市街の北東、ピン川沿いに南北に延びるのがチャルン・ラット通り。ここには地元の人なら必ず知っているカオ・ソーイの名店が何軒も並んでいます。トゥクトゥクなどに言えば迷いなく連れて行ってくれるでしょう。
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