| アジアの風だより 第246話 |
王太后服喪中のソンクラーン
4月のタイの話題は、もちろんソンクラーンです。仏暦の新年にあたるソンクラーンは仏教国タイではもっとも重要な行事のひとつです。このコラムでも毎年書いていますが、ここでも簡単に説明しましょう。
タイでは年号を西暦のほかに仏暦でも表示します。タイのカレンダーを見ると、西暦2026年のほかに「2569」と書かれています。日本では西暦のほかに令和○○年と記載するように、タイでは仏暦を併記します。
仏暦はお釈迦様が入滅した年を元年として計算します。計算方法は簡単で、西暦に543を足せば仏暦になります。今年は2026年ですので2026+543=2569年が仏暦での本年です。その元旦が4月13日、いわゆるソンクラーンというわけです。
ただ最近では「ソンクラーン」といえば4月13日から15日までの三が日を指し、またその期間中に行われる水かけ祭りを呼ぶようになっています。ソンクラーンに関する解説は、こちらのページをご覧ください。
→ 第234話 今年ももちろんソンクラーン
→ 第222話 水かけ祭としてのソンクラーン
水かけ祭りについての詳細は例年と変わりありませんが、2026年の今年は少し様子が違います。昨年末にシリキット王太后が亡くなられ、その喪に服す関係で、ソンクラーンにおける祝祭的なイベントは中止か規模が縮小されて行われると発表されています。今年の2月には旧正月(春節)がありましたが、このときも公的な祝賀行事はまったく行われませんでした。驚くほど静かな旧暦の元旦でしたが、そこから類推すると今年のソンクラーンも爆音のような音楽やにぎやかなステージイベントは開催されないと思われます。
ただしタイは3月の時点ですでに異常事態とも呼べる灼熱の国になっています。この状況で水かけそのものを止める術はありません。公的機関や企業主体のイベントはなくても、街のあちこちで水をかけあう大騒ぎは、やはり今年も発生するでしょう。この期間にタイに行かれる方は、外で楽しむか部屋で沈黙するかのどちらかを選択するしかありません。
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●国名: タイ
ソンクラーンでの水かけは場所に関係なく行われる。まったく濡れないで街を歩くのは不可能と考え、水をかけられても腹の立たない服装と気持ちを持って外出しよう。
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著









