| アジアの風だより 第86話 |
カウントダウン2013
大晦日から新年にかけて、寒い日本ではおごそかに過ごすのが習わしですが、暑いタイではじっとしていられません。元気のある若い人たちを中心に、年が変わる瞬間を大勢の人たちと大騒ぎしながら楽しむのが近年の新しい習慣になりつつありますが、そのイベントが"カウントダウン"です。
新しい年の到来を秒読みしながら待ち受けるこのイベントはタイの各地で行われます。バンコクではラーチャダムリ通りのセントラル・ワールド・プラザ前で大規模なカウントダウンが行われ、参加者の総数は数万人から十数万人以上と言われています。会場は周辺の道路も含めて立錐の余地もないほどの人で密集しますから、けっして大げさな数字ではありません。
会場にはステージが設けられ、有名歌手が次々と登場して参加者の興奮を高めます。タイ版の紅白歌合戦と言ってもいいかもしれませんが、新年が近づくとバンコク都知事や政府関係者がステージに上がってまさしく式典の雰囲気に。しかし１分を切るとカウントダウンが始まって、残り数秒間は声を合わせての大コール！ もちろんタイ語ですが、この瞬間に大騒ぎできるよう、ヒトケタ台の数字くらいはタイ語で言えるようにしておきましょう。
花火が爆発的に上がり、無事に新年を迎えることができたら再び歌謡ショーが始まります。パブや深夜営業のレストランなどでは忘年会がそのまま新年会となり、全土で朝までにぎやかなパーティが続きます。
バンコクのBTSやMRTは通常は深夜零時で終電となりますが、大晦日の夜は午前２時まで運行します。この日くらいは真夜中を超えて、徹底的に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
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●国名： タイ
●都市名： 各地
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