アジアの風だより 第71話 |
ミヤワディへ
前回、このページで国境の町メー・ソートを紹介しましたが、そのメー・ソートから西に国境を越えるとミャンマーの田舎町ミヤワディに入ります。メー・ソートからの陸路入国で、その日のうちに出国するのであればビザは不要なので、気軽な気分で国境を、自分の足で越えることができるのです。
タイ側のイミグレーションで出国スタンプを押してもらったら、パスポートを手に橋を渡っていきましょう。この橋は英語でフレンドシップ・ブリッジと呼ばれているように、タイとミャンマーの友好関係を築くために架けられました。足元を流れるのはモエイ川で、これが二国を分ける国境となっています。
橋を渡りきったところに大きな門があります。それがミャンマー側の出入国ゲートで、中には税関とイミグレーションがあり、役人にパスポートと一時入国手続き料の500バーツを渡せば堂々のミャンマー入国です(滞在中は役人にパスポートを預けておく)。
ミヤワディは小さな町です。タイとの国境貿易でにぎわってはいますが、観光的な見どころはあまりありません。遠くに行くこともできないし、繁華街から外に出ても山と畑が広がっているばかり。あちこち見てまわりたかったら周辺で待機しているオート三輪を利用しましょう。カタコトの英語が通じる人もいますから、探してみてください。
彼らが連れて行ってくれるのは町から少し離れた小山にあるパゴダ(寺院)です。立派なタイの寺院を見慣れた目にはややシンプルに映るかもしれませんが、そこに至るまでののどかな風景もまた見ものです。
ひととおりの観光が終わったら、イミグレーションまで戻りましょう。出入国スタンプが押された手続き済みのパスポートを返却してくれるので、それを持って橋を渡れば、再びタイに入国です。
●国名: ミャンマー
●都市名: ミヤワディ
- 行き方 -
メー・ソートからタイを出て、モエイ川にかかる橋を渡ると、そこがミヤワディの町。ミャンマーの入国ビザを取得していなくても日帰りであれば入国できる。