アジアの風だより 第66話 |
ター・チャイ島
ター・チャイ島はタイ南部の西側、アンダマン海上に浮かぶ小さな島で、場所はシミラン諸島のメインアイランドであるNo.8の北北西約46キロの地点。最も近い陸地からも同程度の距離があります。あまり耳にしない名前かもしれませんが、タイの海を愛する人の間ではよく知られた島で、観光地化されていない分だけ極上の自然を楽しむことができます。
島はシミラン諸島海洋国立公園の中にあり、タイの政府によって保護・管理が行われています。波が高くて危険なため、行けるのは乾季となる11月から5月の間だけ。行くと決めても季節がずれていたら行けません
一般の旅行者は、普通はシミランやスリンといった有名な島々の観光の途中に立ち寄ります。テントを使っての宿泊は可能ですが、非常に小さな島なので、自然保護の観点から言うなら日帰りしたほうがいいでしょう。
島はビーチがすばらしく、砂は真っ白で目が痛くなるほど。ここまで美しい砂浜はタイでも多くはありません。それよりさらにすばらしいのは海中です。ター・チャイ島観光のメインは周辺の珊瑚礁でのスキューバダイビング。これなくしては、この島を語ることなどできません。
海は着色されたような青色に染まっていますが、透明度が高いので、潜るとどこまでも深く遠く見通すことができます。不思議な海の生物も間近にできて、まるで水族館のなかにいるかのような錯覚を覚えるでしょう。
いまは4月。観光可能な時間はあとわずかしかありませんよ!
●国名: タイ
●都市名: パンガー
- 行き方 -
透明度の高い海で知られるダイビングスポットで、シミラン島やスリン島を巡るツアーに組み込まれていることが多い。海が荒れる6月から10月の間は観光不可。旅行計画を立てる前に、事前に島開きの日程を確認しておこう。