アジアの風だより 第47話 |
イサーン高原のど真ん中 ロイエット
ロイエットと聞いてもイサーンに興味や関心のある人以外はピンとこないどころか、いったいどこにあるのかもわからないでしょう。広いイサーン高原──イサーンは高原地帯なのです──のほぼ真ん中にありますが、観光名所がほとんどないので外国人はもちろんタイ人の間でもわざわざ行く人はいません。
しかし、かつてはかなり繁栄していたようです。
ロイエットとはタイ語で「101」という意味で、周囲を堀と城壁に囲まれたこの町には11の門がありました。つまり10+1の101から町の名前が付けられたのです。それくらい大きな町……というより都市だったのですね。現在は特に目立つところのない普通の町ですが、堀はそのままだし城壁も一部が残されています。そのあたりを歩けばチェンマイにいるような気になるでしょう。
見どころは、町のシンボルになっているワット・ブーラパーピラムの立身仏です。高さ60メートル以上もある巨大なもので、見上げれば遠くからでも仏像の頭のあたりを目にすることができます。町の中心には大きな池があり、その中央には島が作られています。くつろぐには最適で、夕方になるとジョギングしたり散歩する人が大勢現れてにぎわいを見せます。
用がなければ来ることもない町ですが、ついでがあれば一泊してみるのもいい体験になるでしょう。
●国名:タイランド
●県名:ロイエット
- 行き方 -
バンコクから長距離バスに乗って約7時間。
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