アジアの風だより 第45話 |
ホーチミン・シティ ベトナム
ひさしぶりにベトナム最大の商業都市ホーチミン・シティに行ってきました。実に2年半ぶりの訪問です。激動するアジアは10年どころか1年でひと昔──ですので、以前に比べればふた昔くらいの変化があるはずです。
たしかに街は変わっていました。古い建物が壊され再開発が進み、高層のオフィスビルが次々と建てられています。ホーチミン・シティは数年前から経済のバブル状態が続いていて、土地代は高騰の一途。オフィスの賃貸料も天井知らずで、事務所を出したくても経費が高くて出せない会社が続出しました。世界経済の後退で最近は上げ止まりしたと聞いていますが、土地やビルのオーナーたちは以前として強気な商売を続けているようです。
ホテル代も高くなりました。ベトナムの中級ホテルはミニホテルと呼ばれていますが、相場はUS40ドルくらいから。高級ホテルも強気の料金設定です。観光客はさほど多くないのに値が高いのは、それだけビジネス利用客がいるということでしょう。
市民生活はどうでしょうか。街の発展に合わせ、彼らの景気もずいぶんよくなっているようです。物価もかなり上昇しましたが、実入りもいいのか困窮している様子は見えません。
物価は高くなっていますが、ベトナムの通貨ドンに対して日本円やUSドルも相当強くなっており、わたしたち外国人からするとこの国の物価上昇は、実はそう痛くありません。それどころか安くなっているような気さえします。
見どころのあまりない街ですが、ここにしかない食べもの、ここでしか買えない商品はたくさんあります。ちょっと出向いて為替の恩恵を感じてみるのも悪くはありません。
●国名:ベトナム
●県名:ホーチミン・シティ
- 行き方 -
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