アジアの風だより 第40話 |
山間の町 メー・ホーン・ソーン
ひさしぶりに大型寒気団におおわれたタイ。北部・東北部を中心に気温が0度近くにまで下がり、凍死者が続出して政府が災害警報を発令する騒ぎになりました。
そんな中、北の国メー・ホーン・ソーンまで行ってきました。最低気温は10度前後。日本の冬ならまあまあの寒さですが、ここタイでは極寒です。夜はストーブもコタツもなく、毛布にくるまって眠るしかありません。熱帯で真冬を味わうのもオツなものですが、こんなに寒くては外に出る気が起こりません。
ただし、これは朝晩の話。日中は大気がとても澄んでいて日差しが強く、気温もかなり上がります。それでいて湿度が低くさわやかなので、どれだけ歩いても疲れない観光には最高の季節と言えるでしょう。
メー・ホーン・ソーンは高い山々に囲まれた小さな町です。かつては信号がひとつしかない県庁所在地として有名でしたが、いまでは道路も広くなり交通量も増え、普通の町になってしまいました。それでも適当にひなびていて、どこか日本の温泉街にも似た旅情を感じさせてくれます。
見どころは町の中心にある大きな池と、そのほとりに並ぶきらびやかな二つの寺院、ワット・チョーン・カムとワット・チョーン・クラーンです。建築様式がタイではなくお隣ミャンマーの様式で、バンコクの寺院を見慣れた目には異様に写るかもしれません。
メー・ホーン・ソーンから国境までは、わずか十数キロの距離。二つの国の文化がうまくミックスされて、この町独特の雰囲気が生まれています。
町はずれの山の上には、これも有名な寺院ワット・プラタート・ドイ・コン・ムーがあります。境内からは町全体が一望できますので、一度は登っておきましょう。
●県名:メー・ホーン・ソーン
- 行き方 -
チェンマイまで行き、そこからバスや飛行機に乗り換えて行くのが一般的。バスなら約6時間、飛行機なら約1時間で到着。
*メー・ホーン・ソーンへの手配は こちら からご予約できます。