アジアの風だより 第38話 |
プーケット島一日観光
プーケットのビーチとプーケット・シティについては前に書きました。今度はプーケット島の観光地について説明しましょう。
空港のある島の北部から南へと進んでいくことにして、まずはプーケット県の県章にもなっている姉妹像から解説です。
このチャンとムックの姉妹は1785年にビルマ軍が島に攻め入ってきたとき、亡くなった統治者(チャンの夫)に代わって民衆の指揮を執り、敵を島外へと追い返しました。3月13日のことで、以来この日はプーケットの戦勝記念日になっています。男顔負け力負けの、いかにも凛々しくたくましい像ですね。この銅像はプーケット国際空港から南のプーケット・シティや各ビーチに行く途中のロータリー中央に立っていますので、誰もが目にすることでしょう。
続いては行政の中心地プーケット・シティとカオ・ランですが、これは第35話で語っていますので、そちらをご参考に。
プーケット・シティを南に行くと、そこにはプーケットでもっとも格式が高い仏教寺院ワット・チャローンがあります。日本ではワット・シャローンと紹介されているここは漢方医療で知られた高僧ルアンポー・チェムが住職だった寺院。境内の仏塔の中には仏舎利(仏陀のお骨)が納められていることもあり、県民のみならず全国から参拝客が集まってきて、日夜祈りを捧げています。
さらに南に行くと、ついには島の南端に出ます。有名なプロンテープ岬で、そこからの眺めは抜群です。アンダマン海に沈む夕日を見ることができることからサンセット・ポイントとして人気を集めており、その時間帯は観光客で大にぎわい。パトンやカタなどの人気ビーチからはやや離れていますが、ここでの日没はプーケットに来たなら一度は見ておきたい南の海のイベントです。
●県名:プーケット
- 行き方 -
バンコクやサムイ島と空路で結ばれている。日本からの直行便も再開され、バンコクを経由しなくても行けるようになった。
鉄路はなく、どうしても利用したい場合は東海岸のスラー・タニー駅まで行き、そこからバスなどで移動する。
プーケットとタイ国内各地を結ぶ長距離バス網は充実しており便数も多い。
島内観光はパッケージツアーに参加するのが便利だが、タクシーをチャーターしてもできる。料金は立ち寄るポイントの数と距離によって変わるので、事前によく確認しておくこと。
*プーケットツアーの手配は こちら からご予約できます。