アジアの風だより 第25話 |
タイ
タイも旅行者が増えてきました。いよいよ夏です。夏休みです。
今年の日本はいつになく暑く、8月が近づいても夏が来たという感じがしませんが、ここタイを含む東南アジアの各国では、ますますもってそんな気になりません。
この時期、東南アジア各地は雨期のなかばの真っ最中で、雨が降ったり台風が来たり、はては梅雨空のように1日中曇っていたりと、はっきりしない天気が特徴です。雨の降り方も、よく言われるスコールふうではなくしっとりと降って、考え方を変えれば非常に観光しやすいとも言えるでしょう。
気温も暑かったり涼しかったりと一定せず、日によっては寒く感じたりするほど。寒いと言っても25度以上はあるのですが、この国ではなぜか上着が欲しいと思ったりします。
人間の体というのはよく作られていて、気候や環境に対して見事に順応するようになっています。気温に対してもそうで、たとえば暑い気候の地域に長く暮らしていると、皮膚の汗腺がずっと開いたままになるそうです。そうやって体内の熱気を常時逃がしていくわけですが、長くそうした環境で過ごしていると体がそちらに慣れてしまい、今度は簡単には閉じなくなってしまうのです。おかげで、ちょっとでも気温が下がると大げさに体が震えてしまうのですね。
不思議なものですが、暑くてもやっぱり風邪はひきます。「おかしいな」と思ったら無理をせず、早めに休むことをおすすめします。
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