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アジアの風だより 第227話

タイ海軍博物館

第223回にも書いていますが、タイの首都バンコクの東隣、チャオプラヤー川の河口域に広がるサムット・プラカーン県には見どころがたくさんあります。今回紹介するメークローン号博物館も、そのうちのひとつです。

第223回で紹介したにピースア・サムット砦の南、もうほとんどチャオプラヤー川の河口と呼んでいい場所にこのメークローン号博物館があります。海軍基地の敷地内にある関係で入場時のチェックは厳格ですが、パスポートなどの身分証明書があれば入れます。入場も無料です。

基地の中をしばらく進むと目の前に軍艦が見えてきます。これがメークローン号で、船がそのまま博物館になっています。実際に使用されていた軍艦で、建造は神奈川の浦賀造船所で行われました。現在はすでに退役し、陸上に置かれています。

船の中へは自由に入ることができます。甲板から艦橋に登って周囲を眺めたり、大砲に触ったりすることもできます。操舵室はしっかりと整備され、そのまま動かせそうな気になるほど。ほかには調理室や勉強室が見学できます。

メークローン号の甲板から進行方向右手に見えるのはプラ・チュラチョムクラオ砦です。ここは砲台陣地で、チャオプラヤー川の河口方向に向かって7門の大砲が備えつけられています。内部は半地下の要塞になっており、使用することはできませんが、大砲はいまも台座に置かれています。

見学が終わったら近くにある海軍クラブのレストランで休憩と食事をしてみましょう。味もいいので、これだけを目的にやって来るタイ人も大勢います。また、ここには人間以外に野生の猿の群れもやってきます。うっかり気を許すと料理や手荷物を奪われるので、そうなる前にスタッフを呼んで追い払ってもらいましょう。

タイ海軍博物館 イメージ1 タイ海軍博物館 イメージ2
タイ海軍博物館 イメージ3 タイ海軍博物館 イメージ4

●国名:タイ
●県名:サムット・プラカーン
- 行き方 -
公共交通機関はないのでバンコク都内からタクシーなどを利用して現地まで行くのが最も簡単で早い。あるいはBTSなどを使ってパークナームまで行き、渡し船で川の対岸に渡ってからタクシーを利用してもいい。この基地から戻りの交通機関もないので、帰りの足は確保しておくこと。

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