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アジアの風だより 第224話

タイ入国 ビザとルールの改正

6月になり、タイ王国は雨季に入りました。このところ全国各地で激しい雨が1日に1度は降るようになりました。雨具の準備は必要ですが、その一方で酷暑の時期は去っています。観光中に熱射病になる危険度は、かなり低下したと言えるでしょう。

6月に入って変わったことは、それだけではありません。タイでは2024年6月1日から入国ビザのルールが変わり、外国人に有利な状況になっています。

最も大きな変更は、ビザなしでの入国滞在期間がこれまでの30日間から60日間になったことでしょう。対象は世界93カ国ですが、この中にはもちろん日本も含まれていて、延長の恩恵を受けることができます。ただし、この変更は実際には6月1日から実施されておらず、この原稿を書いている時点(2024年6月の第1週)では、空路でタイに入国しても30日間の滞在スタンプしか押されないようです。現場の対応状況もあるのでしょうが、現実的には2024年の6月末から7月初旬にかけてで変更が行われると聞いています。

日本の夏休みに間に合えばいいのですが、バックパッカーでもないかぎりタイに60日間も滞在できないので、観光旅行者にはあまり関係ない話かもしれません。ただ、リタイヤ組や最初から長期の滞在を狙っている方でビザの申請を検討されている場合は出発日を再検討してもいいかもしれません。

長期滞在といえば、リタイヤメント・ビザの申請に必要だった健康保険の最高補償金額が、これまでの300万バーツから44万バーツに引き下げられました。こちらは9月から12月までの申請者に適用されますが、敷居が下げられたのは朗報です。

また、デジタルノマドやリモートワーカーを対象とした「デスティネーション・タイランド・ビザ(Destination Thailand Visa:DTV)」なる新ビザの発行開始も発表されています。最長で180日間滞在できるこのビザの申請には金融証明や雇用証明が必要になるようですが、現時点では詳細が発表されていません。ともあれタイに合法的に長期滞在できる選択肢が増えたのは、やはり朗報と言えるでしょう。

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●国名:タイ
発表はあったものの詳細についてはまだ未定という状況。情報のアップデートに注目したい。

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