アジアの風だより 第219話 |
MRTイエローライン営業中
先月のこの欄でMRTのピンクラインが開業した話題に触れましたが、その前にイエローラインが開業しています。開業したのは2023年の6月でした。そこからソフトオープン的に無料の乗車サービスが行われ、7月3日から通常の運行となっています。
イエローラインは昨年12月に正式開業したピンクラインの内側を走っているMRT(国営交通公社)の高架鉄道で、北のラートプラオから南のサムローンまでの区間に23駅を設けています。駅数はピンクラインより少ないですが、総延長は約30キロありますので、充分に長いと言えるでしょう。軌道はBTSのように2本でなく、ピンクラインと同様のモノレールです。コスト的な問題で1本になったようですが、それが問題になることはありません。
他線とは、まず北のラートプラオ駅でMRTブルーラインのラートプラオ駅と接続しています。これによりBTSモーチット駅-MRTモーチット駅-MRTラートプラオ駅と乗り継いでいくことが可能になりました。
続いて運行ルートのちょうど真ん中あたりにあるフアマーク駅でARL(エアポートリンク)フアマーク駅と接続しています。スワンナプーム国際空港からARLに乗れば、ここからイエローラインに乗り換えとなります。また若干の距離はありますが、タイ国鉄のフアマーク駅にも乗り換えることができます。
次は南の起点/終点のサムローン駅となりますが、ここではBTSのスクムビット線と接続します。距離はありますがスワンナプーム国際空港からこちらをまわってスクムビット通りに入ることもできます。
先月も思いましたが、気付けばバンコクと周辺県の都市交通網は見事に拡張されました。利便性も極端に上がり、渋滞に悩まされていたこれまでとは違う街のようになっています。
●国名: タイ
●県名:バンコク
- 行き方 -
上記のように乗り継ぎができるようになっているのでBTSや既存のMRT路線から乗り継いでいくと楽しい。
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著