アジアの風だより 第21話 |
ワット・チャナソンクラム周辺
かつては「安宿街」「バックパッカーの街」と呼ばれたカオサン通りですが、最近はタイ人の若い連中、いわゆる「ワイルン」に押され気味。特に夜間はタイ人占有率が90%以上(推定)となってしまい、外国人の姿はめっきり見かけません。バーや屋台からは騒音に近いほどの音楽が流され、これでは部屋に入っても眠れるはずもないでしょう。
そんな喧噪を嫌った外国人たちが集まりだしたのがワット・チャナソンクラム周辺のゲストハウスです。こちらも以前からありましたが、カオサンを追い出されたカタチの外国人たちがこぞって流入するようになり、いまではかなり大きな安宿街になってしまいました。
こちらも、やっぱり夜は騒々しいですが、タイ人の姿はカオサンに比べればめっきり少なく、雰囲気も5~6年前のカオサンのようで、外国人にとっては居心地いいとか。BGMもそれほどうるさくはなく、隣同士で会話もできて(カオサン通りのパブは会話不可能なほどうるさい!)、適度な田舎臭さが旅の風情を醸し出してくれます。
カオサン通りにやってきて、そのあまりにも観光地化されすぎてしまった通りに幻滅を感じたら、荷物をまとめ直してこちらに移動してくるのもいいですね。カオサンからワット・チャナソンクラムまでは目と鼻の距離。こんなところで忍耐力など使わず、もっとノンビリしましょうよ。
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