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アジアの風だより 第207話

コロナ禍終了 ほぼ完全復活のタイ

2023年は無事に明けました。本年はタイ王国で新年を迎えましたが、こちらは観光立国としてほぼ完全に復活しています。

年末のカウントダウンは全国各地で行われ、主要会場では数万人単位の参加者でにぎわいました。年が明けてからの初詣もものすごい人出で、バンコクではワット・プラケオを中心に元旦から人と車で大渋滞となりました。

これでもまだ中国本土からの旅行者がいない状態です。タイは今月中旬に迎える春節(中国正月)に向けて中国からの旅行者を無検査で迎え入れる体制になっていますが、この先各地の観光名所はどういう混乱になるのか、想像するのが怖くなります。ただコロナ禍の前まではそれで通常だったのですから、慣れの問題かもしれません。

観光立国的にはすでに復活しているタイですが、なぜ「ほぼ」なのかと言いますと、まだ一部ではコロナ禍前の状態に戻っていないからです。その第一はホテル業界で、すべてのホテルが営業再開しているわけではありません。館内施設などに問題はありませんが、人手が足りない(=従業員が確保できない)ため開けることができないのです。これはタイの全土で聞く話で、首都バンコクや地方のリゾート地では顕著になっています。

タイはコロナ禍前から深刻な労働者不足に陥っており、それを補うため近隣諸国から労働者を集めています。今では単純労働のすべてがお隣のラオス、カンボジア、ミャンマーからの出稼ぎ労働者で担われていますが、それでもまったく足りません。いつ改善されるのか誰にもわからず、それもあってまだ完全には復活し切れていないのが現実なのです。

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●国名: タイ
●行き方: タイはすでにすべての入国制限が撤廃されていて、新型コロナの陽性/陰性に関係なく入国可能になっている(=入国時の検査が不要)。ただしサーモセンサーによる入国審査前の発熱チェックは旧来どおり。

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