アジアの風だより 第203話 |
旅行保険のススメ
9月に入りました。日本は夏休みも終わり、これから秋の行楽シーズンに突入します。新型コロナ蔓延前では9月の連休あたりに海外旅行のピークがあるのですが、今年もどうやらピークと呼ぶほどのにぎわいにはならなそうです。
タイ国内に関していえば、外国人旅行者は非常に増えています。繁華街や観光地ではすでに新型コロナ蔓延前に戻っているような感もあります。マスクをしていない外国人も多いですね……というか彼らはほぼまったくしていません。屋外や非密集地ではマスク着用義務が撤廃されていますが、屋内であれ商業施設内であれ隙あらばはずして闊歩しています。入国者のほとんどは有効なワクチンを複数回打っているので安心感があるのでしょう。ワクチンが効いていれば、たとえ感染して陽性になっても重症化しないですみます。静かに寝ていれば治るという自信があるに違いありません。
日本も、海外旅行時の懸念事項だった再入国72時間以内のPCR検査を条件付きで解除することになりました。これにより、たとえ陽性になっていたとしても日本に帰国することができます。実は当人が気づかないうちに陽性になっていて、予定どおり日本に帰れなかった日本人がこれまで大勢いたのです。私の知人なども、これで数人が足止めを喰らいました。全員が自覚症状なしでしたが、そろって入院させられていました。
陽性になっても重症化しなければいいのですが、してしまったら大変です。そんな事態になったときのために、タイに限らず海外を旅行する際は、空港などにある窓口で旅行保険に加入しておくのがいいでしょう。掛け捨てになりますが、大きな安心が得られます。もしも保険未加入で入院となったら1日あたり数万円の支払いが必要になってしまいますから……
●国名: 世界のすべて
旅行保険の加入時には、新型コロナ感染の際の治療費も含まれているか、しっかりチェックすること。万が一帰国できなかった場合に手持ちの復路航空券がどうなるかも事前に調べておきたい。
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著