アジアの風だより 第200話 |
日タイついにほぼ開国
2022年6月1日は祝うべき日になりました。タイの全土に適用されていた新型コロナウイルス関連の規制が大幅に緩和され、エリアによってはコロナ禍以前の状態に戻りました。残っているのはマスクの着用義務くらいで、これも15日には解除される見通しになっています。
最も大胆な緩和はナイトライフ関連業界に加えられていた規制でしょう。酒類を提供するエンターテインメント系のビジネスは営業そのものが規制されていましたが、これが撤廃。パブ、バー、マッサージパーラーなどが1日より通常営業となっています。
これを受けて首都バンコクはほぼ完全な緩和……というよりは元に戻りました。飲食店での酒類の提供は深夜までですが、24時間眠らない大都会が戻ってくるのも目前です。
タイ入国の規制も緩められています。タイランドパスと呼ばれる入国前のネット申請と、その申請に必要な10,000ドルを補償する保険の加入は必要ですが、入国前72時間以内に必要だったPCR検査での陰性証明は求められず、隔離もありません(*)。
*ワクチン未接種者はタイ渡航前72時間以内にPCR検査を受けて陰性証明を得なければならない。
この先、近いうちにこのタイランドパスの申請も廃止されるような噂が流れています。そうしないことには外国人団体のツアー客が戻ってこないという実情もあります。現時点では噂に過ぎませんが、今年の夏頃には現実的な話が聞けるようになっているかもしれません。
タイ入国よりもややこしかった日本への再入国も、手続きはかなり緩和されました。出国前72時間以内の陰性証明書は必要ですが、ワクチン接種の義務はなくなりました。タイの観光ハイシーズンと呼ばれる秋から冬にかけての旅行最盛期には、さらなる自由を受け取れるようになるのではないでしょうか。
●国名:タイ
●行き方:入国の予定が決まったらタイ政府指定のHPから申請し、QRコードを取得しておく。
タイランドパスの申請はこちらから。
在東京タイ王国大使館のホームページにも解説がアップされているので、そちらも要確認。
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著