アジアの風だより 第197話 |
タイ王国入国規制緩和開始
本年3月1日よりタイ王国への入国規制が緩和されました。詳細はタイ王国大使館のホームページで確認するのが最も正確ですが、大きな変更点をかいつまんでみますと、
・到着初日のホテル事前予約義務は変更ありません。認定(SHA++)を得た隔離用ホテルに1泊し、PCR検査を受けて様子を見る義務があります。そこで問題がなければ翌日からタイ国内を自由に行動できます(到着5日目にATKの自己検査義務あり)。
・以前は5万バーツ以上だった医療保険のカバー額は2万バーツ以上にまで下げられました。掛け金も下がるわけで、入国時に必要な経費の総額が下がることになります。
……となって、3月1日以前より手間と出費が大きく減らされました。
これを受けてタイ国内がどうなったかと言いますと、外国人旅行者がはっきり増えました。リゾート志向の比較的高齢な旅行者から若いバックパッカーや家族連れまで幅広い年代の外国人が街を闊歩しています。見当たらないのは日本人の旅行者ですが、これはしかたがないでしょう。タイへの入国は簡単になりましたが、世界一厳しい水際規制を続けている日本に帰国するのはかなり厳しいままです。これをなんとかしなければ、タイを含む海外旅行は依然として遠い夢の話です。
新型コロナウイルスCOVID-19の新規陽性者で言いますと、タイは日本より圧倒的に多いです。そのかわりワクチンの摂取率も高く、高齢者ほど接種回数も多くなっています。また若年層への接種も始まり、すでに小学生の間でも接種が行われています。
こうした状況を受け、タイ政府は新型コロナウイルスを危険な伝染病ではなくタイの風土病にすることを検討しています。早ければ近日中にその旨の発表が行われるとの噂ですが、これはたぶん来月のソンクラーンを念頭においてのことでしょう。
2年連続して中止になっているソンクラーンのイベントが行われるのか、それに合わせて規制をさらに緩和するのか、これからの政府の動きに注目です。
●国名:タイ
隔離用ホテル(AQ SHA++)の手配やその後の国内旅行などの問い合わせは弊社までどうぞ。
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著