アジアの風だより 第18話 |
ラチャダーピセーク バンコク
少し前まで、ラチャダーピセーク通りといえば「なんにもないところ」と思われていました。アソーク通りも日本大使館のあるペッブリー・タットマイ通りを越えたら閑散とした空気が漂っていたもので、事実、この通りに出店していた東急デパートも撤退し、開業予定の地下鉄は当初の予定通り(?)着実に遅れるなど、発展する土台に乏しいと思われていました。
ところが、です。ラチャダーピセーク通りは、いまや外国人の間でとても人気のある通りとなり、夜などはシーロム通りの繁華街以上ににぎやかになっているのです。
理由はホテルの安さにあります。バンコク中心部からやや離れているため人気がなかったのですが、料金を下げてみたところ、中華系のツアー客がどっと増え、今ではなかなか部屋が取れないホテルがあったりします。
当初はビジネス街として発展するはずだったこの通り。地下鉄が発表通り来年にオープンされるころには、いったいどんな雰囲気の街になっているのでしょうか。わかっている人は、あまりいません。
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