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アジアの風だより 第163話

戴冠式と三宝節

今月もタイ王国関係の情報です。

今月5月のタイには非常に重要なイベントがあります。現国王ラーマ10世の戴冠式がそれです。前回のラーマ9世の戴冠式は1950年の5月に執り行われました。今回はそこから実に69年ぶりの戴冠式ということになります。いかに特別で重要か、これだけでもおわかりいただけることでしょう。

この式典を前にしてバンコクは厳重な警戒態勢に入っています。日本の皇室関係者を含む超級VIPが世界中から集結するので当然でしょう。リハーサルも4月から入念に行われています。そのため先月下旬から王宮/ワット・プラケオは頻繁に閉鎖されていますが、今月は2日から6日までが公式に閉鎖となります。これに合わせてお隣のワット・ポーも立ち入りが禁止となりますので注意してください。正確な閉鎖日は王宮/ワット・プラケオの公式ホームページで確認することができます。

戴冠式は5月4日に行われます。4日は臨時の祝日となり、翌週6日(月) が代休日になりますので、タイ国内はこの日から3連休となります。一般人は会場への立ち入りどころか周辺に近づくことさえ不可能なので、もしタイにいらっしゃるならテレビで中継を見るのが賢明でしょう。

また今月は中旬に仏教日があります。年に数回ある重要な仏教日のひとつで、タイではアーサンハ・ブーチャーと呼ばれています。これは仏教で仏・法・僧の三宝が成立した日を記念するもので、日本では三宝節と呼ばれています。

この三宝節の翌日が「カオ・パンサー」です。こちらは僧侶たちが寺院へのおこもりを始める日で、やがて来る寺から出られる日「オーグ・パンサー」まで、彼らは静かに修行をします。こちらも仏教徒には大変重要な日です。

タイでは、この両日が酒類販売禁止日になります。聖なる日なので享楽的なサービスを売る繁華街の明かりも消えます。禁欲期間になりますが、2日間なので我慢しましょう。

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●国名:タイ
●県名:バンコク
●備考:
戴冠記念の式典は王宮前のサナーム・ルアンで行われる。王室行事はここと王宮を中心に行われ、一帯は厳しい警備と規制が敷かれる。

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