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アジアの風だより 第156話

10月は身を清める月

10月のタイは、いろいろな祭事が行われます。観光客向けの派手な行事は少ないですが、重要度は高めです。

まず最初は「菜食週間」です。2018年の今年は10月9日(火) から10月17日(水) まで10日間にわたって続きます。

菜食週間は、タイでは「キンチェー」と呼ばれています。タイ語で「キン(ギン)」が「食べる」、「チェー」は「精進料理」の意味で、文字どおり「精進料理を食べる」期間となります。

「キンチェー」を行う人は、この期間中は肉や魚など殺生を伴う食材を使った料理を口にしません。お酒ももちろん飲みません。性行為なども行わず、あたかも仏門に入った僧侶のように身を清く正して生活します。これによって身を清め、心と体をリセットします。世の中には肉食をしないベジタリアンや、さらに強度の高いヴィーガン主義の方がいますが、一時的にそれを行う期間と考えてもらっていいでしょう。

この「キンチェー」は強制ではありません。まったく従わない人もいますし、日中だけ、あるいは数日間だけという人もいて、かなりゆるめの行事と言えます。中華仏教の影響を受けた行事なので華僑の間で広く行われますが、一般のタイ人も普通に参加しています。

「キンチェー」の期間中は、通常の屋台や食堂でも菜食中心のメニューに切り替えるところが出ます。いつも行く店のメニューが突然変わったりもしますので、ご注意ください。「キンチェー」料理を出す店は軒先に黄色い三角の旗などを立てます。このメニューに切り替えるのは中華系やタイ系の飲食店が中心で、和食や洋食を出す店にはほとんど影響はありません。

これ以外では「キンチェー」期間中の10月13日にラーマ9世ことプーミポン前国王逝去記念日があります。この日は国民の休日となり、代休も含めて13日から15日までの3連休となります。

また「キンチェー」が開けての10月23日はラーマ5世ことチュラロンコーン大王記念日となり、こちらもタイ国民の休日となります。

これから年末にかけて、タイではいろいろな行事と休日が続きます。このあたりから雨期も明け、本格的な観光シーズンが始まっていきます。

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●国名:タイ
●県名:タイ国内全土
●行き方:
「キンチェー」期間中に過激なベジタリアン・フェスティバルが行われるのはプーケットに代表されるタイの南部。バンコクではシーロム通りのインド系寺院などで行われる。

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