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アジアの風だより 第152話

寝台特急 チェンマイ行き

タイの首都バンコクと北方の観光都市チェンマイの間には鉄道が通っています。この751キロメートルにも渡る鉄路を往復する列車は多く、等級もいろいろありますが、バンコクから北に向かうのであれば、午後6時10分発の新型特急列車ウッタラウィティ号に乗りたいですね。

ウッタラウィティ号は中国から購入したタイ国鉄ではもっとも新しい鉄道車両です。ステンレス製のボディは銀色に輝き、内装は赤とクリーム色ですっきりまとめられています。乗車料金はバンコク-チェンマイ間を走る他の寝台特急より若干高くなっていますが、差額はほんのわずかです。それで得られるのは抜群の快適性ですから文句はありません。

客車の中は、まるで日本の列車のようです。清掃も行き届き、傷んだり汚れが目立つところもまだありません。天井には旅客機のような運行案内モニターが設置され、地図とともに現在地を表示してくれます。このような設備は、これまでのタイ国鉄の列車にはなかったものでした。座席も旧式の列車より広く大きくなり、座り心地も向上しています。エアコンはタイの常で効きすぎるほど効いていますので、暑い季節でも上着などは用意しておきましょう。

始発駅の出発は常に定時です。予定時刻の午後6時10分になると列車は静かにホームから滑り出て行きます。振動もなければ騒音も聞こえず、車内はタイとは思えない静けさです。

バンコクを出発した時点では寝台はまだ降ろされていません。しかし、動き出すとほぼ同時に客室担当乗務員が順に寝台を降ろしていきます。約1時間後に遺跡都市アユタヤーに到着するころにはほぼすべての寝台が降ろされ、いつでも眠れる体勢になります。こうなればあとは翌朝午前7時15分に終点のチェンマイ駅に到着するのを待つだけです。

LCCも普及していますが鉄道の旅も楽しいものです。その証拠に座席は常に満席で、なかなか空きがありません。この路線は外国人を中心に高い人気がありますので、旅の予定が決まったら、早めに予約を入れておきましょう。

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●国名: タイ
●都市名: チェンマイ
●行き方:
バンコクからであれば始発のバンコク駅(フアラムポーン)から乗りたいが、途中駅から乗ってもかまわない。アユタヤーの遺跡公園を観光して、アユタヤー駅から乗ってみるのもおもしろい。

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