アジアの風だより 第15話 |
バンコク
忙しくて、しばらくご無沙汰しておりました。
いま私はタイにいますが、ものすごく暑い! ちょうど雨期前が暑さがピークにきていることもありますが、日中は外に出るのが嫌になってしまうくらいの高温です。とくにバンコクは足元から頭上まですっかりコンクリート製の建物で埋もれていますから、その輻射熱で気温は上昇する一方。さらには熱を吸収して保温してくれるから、夜になっても室内は暑い! ようするに、いつでもどこに行っても、エアコンのチカラを借りなければ、とてもまともには過ごせないということなのです。
こんな気候では、人々も体に力が入りません。ネパールの教科書には、
「今日できることは明日やれ」
と書かれているらしいですが、ここタイでも同じで、なにをやるにしても、
「涼しくなってからやればいいか」
の考えが先に立って、気力が生まれてきません。日本人の私でもそうですから、タイ人などはもっと長期的視点で無気力となり、
「いま無理するより、涼しい季節になってからやろう」
などど、ここ当分はぐったりしたままでいようという強い意志が態度から感じられたりします。
暑いときには無理しない、というのは世界共通ですが、あまり長期化してしまうと考えものですね。
しかし私も、これを書いたら家に帰って寝ることにします。無理してがんばっても、この国では空回りするだけですからね。
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