アジアの風だより 第149話 |
正反対の季候
先月、2月の話ですが、タイ南部のビーチリゾートに行ってきました。
最初に行ったのは南部の東側、タイ湾に面したサムイ島です。目的地は島の東側、チャウエン・ビーチとラマイ・ビーチでしたが、ものすごい高波でびっくり。ラマイ・ビーチは岩が多く、もともと波は高めですが、今回はチャウエン・ビーチも見たことのない高波で驚きました。もちろん遊泳は禁止です。
この時期、タイ南部の東側は天候が荒れることで知られています。低気圧による前線がフィリピン-ベトナムを経由して近づいてくるためで、だいたい荒れます。11月から3月くらいまで、一般的に乾季と呼ばれる時期が、この地域の雨季に当たります。そのため年末から新年にかけては高波と雨を覚悟するのがこの地域の恒例でもあります。
その一方で、南部の西側、アンダマン海に面したプーケットやカオラックがある側は好天に恵まれます。今回は東海岸から西海岸へと半日で横断しましたが、あまりの季候の違いに愕然としました。わかってはいたことですが、その極端な変わりようにタイという国の多様性を見たような気がしました。
この時期、タイ南部の西側はとてもよい季候になります。雨の心配はまったくありません。それより過度の日焼けに注意しなければなりません。油断していると強い日差しでヤケドのようになってしまうし、その前に熱中症で倒れてしまうかもしれません。
いまは3月ですが、東と西とどちらがいいと言われたら、西をおすすめいたしましょう。ただ、この西側の天候も4月あたりから不安定になります。そうなったら今度は東が安定し始めるわけで、どこに行くかは日程に大きく左右されることになります。
●国名: タイ
●都市名: スラー・ターニー/プーケット
●行き方: どちらも島だがプーケットには橋が架けられているので車でそのまま移動できる。しかしバンコクからは距離があるので、どちらも空路を利用したほうが楽。
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