アジアの風だより 第147話 |
新しい時代の幕開け
無事に1月1日が来て新しい年になりました。タイでは西暦の正月に続いて旧暦の正月も祝われますが、2018年の旧正月は2月16日です。暦の加減によっては1月に二度の元旦があったりもしますが、今年は一度しかありません。
国王の崩御にともない自粛されていた大晦日のカウントダウンも、ひさしぶりに大規模に行われました。自粛と言えば、これも恒例になっているラーチャダムナン通りの華麗な電飾も今年はありませんね。サナーム・ルアン(王宮前広場)にまだ前国王の火葬施設が残されている状態なので、取りやめになったのでしょう。
前国王の葬儀が終了し、続く王室の重要な儀式は新国王ラーマ10世の戴冠式になるでしょうか。日程はまだ発表されていませんが、新国王の肖像が入った紙幣と硬貨はすでに某国の某造幣局に発注されているとのこと。新しい通貨が流通すれば気持ちも新たになるはずです。戴冠式も、そう遠くない日に行われることでしょう。ただ、前国王ラーマ9世の戴冠式は即位されてから約4年後でしたので、はっきりしたことはまだまったくわかりません。
新年ということで観光も初詣から始めたいところです。観光客なら必ず訪れるバンコクのワット・プラケオ(エメラルド寺院/王宮)も、昨年は王室行事と火葬の準備で不定期に閉鎖されていましたが、すでに通常状態に戻っています。
この例外的な変則スケジュールを利用して、バックパッカーが集まるカオサン通りからサナーム・ルアンにかけて歩いていると、妙な輩が声をかけてきます。彼らが言うには、
「今日はワット・プラケオは閉まっている。行ってもしかたがないからかわりに宝石(またはスーツ)を買わないか?」
しかし実際は開いているし、買わされる宝石屋スーツは二束三文のクズです。
この類の詐欺師は何十年も前から暗躍していますが、いまもビジネスを続けています。たとえ声をかけられても絶対に信用しないようにしてください。詳細は在タイ日本大使館のホームページにも掲載されています。
在タイ日本国大使館領事部
タイでの安全のしおり
http://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf
●国名: タイ
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