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アジアの風だより 第140話

いきなりの雨と洪水

2017年6月のタイは異常気象に見舞われているようです。異常異常と毎年言うのですっかり慣れっこになっていますが、今年ははっきり断言しても間違いはありません。5月ごろからじわじと雨季に入るのは例年のことで、雨が降るのもあたりまえですが、今年は降る量が異常に多く、またこの時期にしてはいつまでもやまずに降り続いています。ここまで多い雨量はタイの国民でさえほとんど記憶にありません。

おかげで街は水びたしです。首都バンコクも例外ではありません。雨季は始まったばかりですが、すでに道路は連日冠水。場所によっては路上の水位が1メートル近くにもなり、立ち往生した車の屋根が小川と化した道路に小島のごとく浮かんでは沈んでいます。

タイの場合、雨季の始まりは微妙に洪水になることがあります。乾季の間に路上にたまったゴミなどが最初の雨で流され、排水口をふさぐからです。詰まったゴミが押し流されてしまうと排水機能が復活し、雨水が抜けやすくなります。そうなれば多少の雨が降ったとしても、若干冠水する程度で、やがては元の状態に戻っていきます。

ところが今年はどうしたわけか、水がまったく抜けません。都市の排水能力を超える量の雨が降っているのでしょうか。そう言われても納得するほどの大雨が、たしかにいきなり降り始めました。一時的な気候の変動でこうなっているなら、そのうちに普通の雨季に戻るかもしれません。しかし、もしもこの調子で何ヶ月も雨の日が続いたら、バンコクは首都としての機能を失ってしまうでしょう。

雨季はフルーツの季節です。王様として名高いドリアンが出回り始めました。もう少しすれば女王と呼ばれるマンゴスチンも出てくるでしょう。市場に行けば、甘いマンゴーが安く大量に並んでいます。

この国は雨が降っても楽しみに事欠きません。しかし、度を超した量で降り続けられると気も滅入ります。これからタイに来られる方は、当地のお天気情報に十分ご注意ください。

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●国名: タイ全土
大雨による被害が特に多いのは、現在のところは首都バンコク、東のパタヤー、中部のアントーン、東北地方のナコーン・ラーチャシーマーのあたり。このままいくとタイの全土で洪水のニュースを聞くことになるはず。

バンコク在住著者の藤井伸二が、個人的に「ここはおいしい」という食事処を紹介。ガイドブックにも載っている有名なレストランから入るのがためらわれる路地裏のローカル屋台風食堂まで。
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