アジアの風だより 第136話 |
2月のタイ
2月になりました。例年であればこの2月に旧正月があり、アジアは全体に華やいだ空気になるのですが、2017年の今年は暦の関係で先月の1月末に旧暦の元日が来てしまい、大きなイベントがない月になってしまいました。
そんな中での行事ですが、タイ王国は2月11日(土)が「マーカブーチャ」と呼ばれる重要な仏教日となります。その関係で翌週の月曜が代休となり、11日から13日までが3連休となります。日本も11日は建国記念日で、この機に訪タイされる方もいらっしゃるでしょうが、残念ながらタイの仏教日は全国的に酒類販売禁止の日になるので、レストランなどではお酒を呑むことができません。週末を呑んで騒いで楽しく……ということができないので、ご注意ください。
もとよりタイは、いまも前国王崩御に始まる喪中にあります。よくたずねられるのは、
「タイに行きたいのだけど、どんな服を着て行けばいいか?」
ですが、できれば黒系統の服を選んでください。とりあえず崩御から100日間と指定された最初の服喪は終わっていますが、タイの国民のほとんどは、いまも喪服を着ています。リゾートビーチなどの完全な観光地以外では、地味な服を着ておいたほうが無難でしょう。
服装以外では、とりたてて注意すべきことはありません。仏教日以外はお酒も呑めますし宴会もできますしゴルフにも行けます。観光旅行では、それほど神経質になる必要はありません。
それより気になるのはお天気で、今年はどうにも気候が安定しません。毎年この季節はタイ南部の東側の海が荒れますが、今年はその荒れ方が激しく、洪水の被害が出ているほどです。かなりおさまってはきていますが、ピーピー島、サムイ島、パンガン島、タオ島などに行かれる予定のある方は注意しましょう。
その一方で、西側の海は落ち着いています。アンダマン海に面したプーケットあたりは年始から快晴が続き、いかにもアジアのリゾート地らしい季候に恵まれているので、旅行するならいまがおすすめです。
●国名: タイ
いまの季節は乾季にあたり、全国的に雨はほとんど降らず、気温も低めで過ごしやすい絶好の観光シーズンとなります。
バンコク在住著者の藤井伸二が、個人的に「ここはおいしい」という食事処を紹介。ガイドブックにも載っている有名なレストランから入るのがためらわれる路地裏のローカル屋台風食堂まで。
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