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アジアの風だより 第112話

チャイナタウンの春節

毎年2月は春節の季節です。春節とは旧暦で数えるところの新年で、中国文化圏では西暦の新年(つまり1月1日)よりもにぎやかに祝われます。

華人の多いタイですから、やはり春節はにぎやかです。大晦日のカウントダウンでは大騒ぎするタイ人も、西暦の新年は静かなもの。おごそかな空気もなく、たいした儀式も行われません。しかし旧暦の正月(春節=旧正月)のお祝いは盛大です。

タイでもっともにぎやかになるのはチャイナタウンと呼ばれるバンコクの中華街です。タイ国鉄バンコク中央駅の西側、チャルンクルン通りとヤワラー通りを中心としたエリアで、ここは新年の数週間前から浮いた空気が流れます。赤い提灯があちこちで売られ、様々なデザインのチャイナドレスを売る屋台が並びます。華人は正月前に仏様へのお供えものを作るので、その準備も始まります。丸ごと煮た鶏、豚の頭、ちまきなどの材料が市場で飛ぶように売れていきます。

新しい年が来ると魔除けの爆竹と鐘が鳴り響きます。元旦は獅子と龍がにぎやかに通りを舞い踊り、爆竹がやはりあちこちで炸裂します。タイでは旧正月は祝日に指定されていないため会社や工場は通常通りですが、華僑経営の商店などは休むところが目立ちます。2015年の今年は元旦が木曜日にあたるため、この日と翌日を臨時休業にし、土日を含めた4連休にするところも多いようです。中国本土は新年の休暇に入るため、中国人観光客も増えます。普通でも多いのにこの時期はその数倍になるため、タイの観光地はどこも中国人であふれかえります。とくに理由がないのならこの時期のタイ国内旅行は避けたほうが疲れなくてすむかもしれません。

行くところがないならバンコクのチャイナタウンに行ってみるのがよいでしょう。赤い服を着た人たちが大勢集まり、中華風のイベントやら中華料理の屋台が通りにたくさん出ます。このところタイでは赤い服は反体制派のシンボルと見なされていますが、伝統からすれば華人がお祝いに着る服です。旧正月の期間中は遠慮なく着て歩き、中華気分を堪能してください。

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参考:アジアの風だより 第88話「旧正月は中国正月」

●国名: タイ
●県名: バンコク
●行き方:
タイ国鉄バンコク中央駅(フアラムポーン)の西側。地下鉄ならMRTフアラムポーン駅。タイ人には「ヤワラー」と言えば通じる。

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