アジアの風だより 第1話 |
バンコク
おや、涼しいな
それが先週バンコクに着いたときの感想でした。いつもならジワッと襲ってくる暑さ、わかりやすく書くと不快な感触があるのですが、今年の日本は記録的に暑いため、そう思ってしまったのでしょう。
それはさておいても、この時期にタイに来る人は幸運かもしれません。雨期の最中ですが、一日中降るわけでもありません。スコール的に突然降ることはありますが、おかげで気温が下がり、空気も洗われてすっきりした気分になることができます。タイを旅行するには、わりといい時期なのではないでしょうか。
逆に気になるのは日本人観光客が目立つことかもしれません。どこに行っても日本語が聞こえてきて、異国に来たという気分が損なわれることもあります。しかも、最近はタイ人たちの間で「日本」が流行しています。日本料理店があちこちでオープンし、人気店では行列ができたりしているほど。日本の音楽もよく聞かれていて、宇多田ヒカルなどはこちらでも大ヒットを飛ばしています。
そんな具合ですから、ホテルで、レストランで、観光地で自然に日本語が聞こえてくるかもしれません。気候も快適なので、こうなるとついつい日本にいるときと同じように油断してしまいがちですが、ここはやはり外国のタイです。リラックス気分の中にも適度な緊張をもって街を歩くことにしましょう。
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