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旅行会社こぼれ話 第35話

「汗だくのカルタ取り」の巻

団体旅行に参加すると、色々と不都合が生じる場合があります。

例えばホテルの部屋。家族でとなり合わせの部屋を頼んだのに駄目だったとか、あるいはレストランで同行のステキな人と同席したかったのに別のテーブルになってしまったとか、色々です。そんな不都合をなんとかなくそうと、人知れず努力している関係者の中に当然、添乗員も含まれます。

カルタ取り

それは、例えどんな大人数だろうとも、限られた時間内に、敏速かつ確実に処理しないとならない、添乗員泣かせの、空港でのチェックイン時の作業のひとつです。

ヒコーキの座席はグループごとにあてがわれていますが、それをなんとかブロックごとに貰えるよう空港のカウンターで交渉して、搭乗券をひとまとめに入手する事から始まります。

そしてそこからが本番・・・

お客様の再集合の時間まで、たいていあと10数分!と言う事が多いのですが、これらの搭乗券を元に、なんとかご家族まとまって座って頂けるようにご家族ごとに振り分け、シートナンバーを調整してゆくのです。空いたカウンターに陣取り、搭乗券を見渡せるように広げ、ネームリストと照会しながら、

「XXファミリーは3名だからこっちにして、OOさんご夫妻はその横で・・・・?いやいや、小さなお子さんのいる△△ファミリーがこっち側か・…? いやそうすると、□□さんの席が離れてしまうし・・・…、え~と・・・・…云々」

と普段は使いもしない脳ミソをフル回転させて“カルタ”を取ってゆくのです。それは真剣です。殺気立っている添乗員もいるほどです。

しかし、そうゆう時に限って、何も事情を知らないお客様がフラリとやって来て、

「さっき預けた荷物を開けたいんだけど・・…」

「トイレはどっちでしたっけ?」

と要望や質問を投げかけてくるのです。脳ミソがカルタになっている添乗員は、それでも親切に対応してさばいてゆくのです。それがプロなのです。

それらもなんとかさばいて、やっとカルタ取りが終わった頃にはもうグッタリの状態。

これから出発だと言うのに・・…。ぐずっている訳にもゆかず、気合を入れ直して添乗員は旅立ってゆくのです。

お客様の皆様は、これから未知の海外へ胸ワクワクさせての旅立ち、一方の添乗員はこれからやっかいな事が起こらぬように祈りつつ旅立つ。勿論、添乗員は仕事ですから厳しい仕事をして当たり前、でもいくらサービス業とは言え、ずいぶんと因果な商売だと思いませんか?

えっ?是非やりたいって?どうぞ、どうぞ。連絡先はこ・ち・ら↓

Written by Mr. キャメロット