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旅行会社こぼれ話 第22話

パスポートの有効期限

ある日、知り合いのおじさんから連絡が入り、社員旅行がバンコクに決まったから、是非会おうと言われた。私は楽しみにその日を待っていたのだが、おじさんが飛行機に乗ってこちらに向かっているはずの時間に電話がかかってきた。

「今、うちにいる。」

というのだ。

体調でも崩したのかと思い、尋ねたところ、健康そのものと言うのだ。それならば、どうして?と、疑問に思って聞くと、笑える、とんでもない回答が返ってきた。つまり、こういうことである。

おじさんは旅行の申し込みの段階で、旅行会社にパスポートを預けたそうだ。自分でパスポートを持っていないということを全く不安には思わず、当日渡してもらった方が忘れることがないから助かると思い当日まで預けていたのである。旅行会社は信頼されていたのである。旅行会社に預けているのだから、間違いない、問題ないと思うのは当然である。問題があったら、すぐに連絡してくれるはずである。

おじさんは、わたしへのお土産をたくさん詰めたスーツケースを持って当日空港の集合場所に到着した。添乗員が名前を呼びながら1人づつパスポートを渡していく。おじさんも、うきうきしながら名前を呼ばれるのを待っていた。

『○○さーーーん。』 と呼ばれ、パスポートを受け取りに行ったところ、思いもよらなことを言われた。

「パスポートの有効期限が切れてます。」

残存有効期限ではなく、パスポートの有効期限が切れていた。おじさんは、何が起こったのかすぐには理解できなかったらしい。この場に及んで……である。何故もっと早くに気付かなかったのだろうか。

もちろん、飛行機には乗れるはずがなく、同僚に笑われながら、ひとりぽつんと仲間を見送ったのである。

嘘みたいな話しであるが、本当にわたしの身近に起こった話なのである。旅行会社のミスであるのは言うまでもないが、こんなミスをすることがあるのか、信じられない気持ちでいっぱいである。

みなさんにも、旅行前には自分で必ずパスポートをチェックするよう心がけて頂きたい。

Written by 旅行代理店勤務A子