バンコク発航空券、パッケージツアー、ホテル、サービスアパート、ゴルフ、空港送迎。旅行会社 シンダイ

航空券タイ国内ツアー海外ツアータイ国内ホテルゴルフ運転手付レンタカー各種クーポン

HOMEコラム旅行会社こぼれ話第19話

旅行会社こぼれ話 第19話

年末年始のプーケット

「お正月にプーケットへ行きたいんですが。」

「あいにくですが、プーケットのホテルはお取り出来ません。」

「えっ、もういっぱいですか?」

毎年、夏休みが終わる頃から、私たちは1日に何人ものお客様とこの問答を繰り返しています。事情をお話しすると長くなるので 『はい、もういっぱいです』 とお返事して済ませることも多いです。でもその答えではまるで、『早く予約すれば取れる』 みたいですね?実はそうではないのです。

ホテルの視察のため現地へ行った時のこと。或るホテルのレストランで白人家族が子供の誕生パーティーをしていました。アシスタント・マネージャーによると「彼らは英国人で、1ヶ月ここに泊まっている」とのことです。ヨーロッパ人のリゾート滞在は長いと噂に聞いていましたが、本当のところどれくらい滞在するのか尋ねてみました。マネージャー氏いわく「北欧の人のツアーのパターンは、13泊15日です。1ヶ月いる人も珍しくない」そうです。日本人は?と訊くと「2泊か3泊です。1週間いる人は殆どいません」と苦笑しました。日本からのツアーのパターンは3泊5日、バンコク発なら2泊3日ですものね。職業にもよるでしょうが、小さな子供がいる働き盛りの年代の人が2週間も仕事を休んで海に行くのは、残念ながら日本人にとっては夢の様なことです。

勿論ヨーロッパ人も一年中旅行しているのではなく、旅行シーズンはある程度決まっています。例えばイースター(復活祭)休暇。これは3月下旬~4月下旬の範囲で年により変動します。タイのソンクラーンと重なる年は、タイ在住の私たちにも影響大です。しかし、最大の脅威は何と言ってもクリスマス休暇!。ヨーロッパの人々は12月に入ると何週間もの休暇を取って熱帯のリゾートへどっと押し寄せます。緯度が高いヨーロッパの冬は暗く長く厳しいので、太陽が眩しく開放的な雰囲気の熱帯が、旅行先として人気らしいです。

一方、日本人にとって12月は繁忙期。年末まで働いています。やっと12月29日位からプーケットに行こうとしても、ホテルは既にヨーロッパの人々に占領されています。

『じゃあ彼らより先に予約しておけば?』 と思うかも知れませんね。私たちは毎年1年前から予約の申し込みをしています。しかし、年末年始のリゾートホテルは長期滞在の顧客だけで満室になるのが確実なので、「3泊4日」の予約はどんなに早くから申し込んでも門前払いに遭うばかり、という訳です。

「そうなんですか。では年末のプーケットは諦めます。」

「申し訳ありません。来月の連休ならばお取り出来る可能性がありますが、いかがでしょうか?」

「いえ、年末はモルジブなら取れますか?」

「 … チェンマイではいかがでしょう?またはシンガポールでは?」

「 ? 」

全然違うところを勧めてごめんなさい!不毛な問答を繰り返すより、どこか行き先を確保するのが先決と思いまして…。

Written by 北方のバラ