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アジアの風だより 第90話

タイの正月 ソンクラーン

日本の正月は1月にありますが、タイの正月は4月にあります。元旦は13日で、タイではこの日から三日間が祝日と決められています。2013年の今年は14日が日曜なので16日が代休日となり、13日から16日までの4連休となります。

毎年この連休を利用して、出稼ぎしている労働者が帰郷します。このため12日の夜から交通機関はマヒ状態。長距離バスも鉄道も、飛行機ももちろん空席はありません。道路もひどい渋滞となりますので、この期間の国内移動は気軽には行えないと考えるのが無難でしょう。

帰郷しない人、あるいは出稼ぎしていない人はどうするのでしょうか。そんな人たちは近場で水かけをして遊びます。ソンクラーンは別名「水かけ祭」と呼ばれ、あたりかまわず水をかけて楽しむのが最近の恒例となっています。

ソンクラーンはたしかに水をかける祭です。しかし、でたらめにかけあうのではなく、本来は目上の人や年長者、親兄弟の手に水をかけて清めと敬意を示す行事でした。それがいつの間にか現在のようなドンチャン騒ぎになりました。ちょうど一年でもっとも暑い時期にあたり、頭から水でもかぶりたいと思う気持ちがこのような発展をさせたのかもしれません。

近年は礼儀も常識もなく、ただ水をかけて相手を驚かせるのが目的の下品な祭になりつつあり、良識人から問題視もされています。品の悪い騒ぎから逃れるために国外脱出をはかるタイ人も増えていますが、世界に誇れる行事なのに、なにやらもったいない気がしますね。

日本でもそうですが、正月なので酒も呑みます。お屠蘇の習慣はありませんが、連休だしすることもないし、ひさしぶりに田舎に帰ってきたということでガンガン呑みます。そのまま車を運転するものだから、ソンクラーンの期間中は交通事故の発生率が一気に上がります。この期間の交通事故死者は毎年数百人に達します。連休は数日間ですから、いかに事故が多発するかがわかるでしょう。

政府は酒の販売を規制して事故を防ごうとしていますが、それほど改善されてはいません。みなさんも事故にはくれぐれも気をつけて、このタイの正月を楽しんでください。

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●国名: タイ
●都市名: 年の大小にかかわらず、タイ全土で祝われる
●行き方:
バンコクならシーロム通りとカオサン通りが大騒ぎの場として有名。外国人が多いスクムビット通りもにぎやか。