| アジアの風だより 第251話 |
アジアの自然災害
2026年8月26日にネパールで発生した大規模な土石流災害は世界中を震撼させました。ニュースでこの映像を目にした人々は津波をも超える怒涛の水量と勢いに、まるでAIで作られた動画を観るような非現実感を覚えたはずです。
人里離れた山中では、日本であれば怖いのは崖崩れですが、タイ国内ではほとんど発生していません。あるのは鉄砲水で、これには注意が必要です。現実的に川や滝といった手軽な観光スポットで頻々に発生しているので油断ができません。国立公園では常駐のスタッフが状況を監視し、危険が認められればすぐに立入禁止になります。そのような管理ができていない場所では、たまに水難や遭難事故発生のニュースを見聞きします。
タイは豊かな自然を活用したリゾートホテルの開発が盛んですが、豊かさを感じられる場所や立地ほど自然災害を受けやすい環境だったりします。裏側が山だったり、目の前が海や川だったりする場合がそれで、体と心をリラックスさせるには最適ですが、そこには文明的な都会にはない危険が潜んでいます。ウォーターフロントのリゾートホテルがこの手の水難に遭ったという話こそ聞かないものの、それはこれまでになかっただけで、実際はいつ起こっても不思議ではないのかもしれません。
河川の水位の上昇であれば、雨季では日常的に起こります。氾濫も洪水もアジアでは珍しくはありません。それどころか、いまでもタイ国内、そしてアジアのどこかでそうなっていると言っても過言ではないでしょう。
9月のアジアはまだ雨季です。そろそろ終わりにさしかかっていますが、この時期は1年で最も激しく雨が降ります。雨具の用意とともに身の回りの安全確認も、しっかり行っておきましょう
不安や心配事ばかりかかえていてはせっかくの休暇も台無しですが、海外での身の安全はちょっとした注意と心構えで守れることを、常に忘れないようにしたいものです。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●国名: タイを含めたアジア全域
タイからはじめるバックパッカー入門 藤井伸二 著









