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HOMEコラムアジアの風だより第225話 2024年7月のタイの物価

アジアの風だより 第225話

2024年7月のタイの物価

7月に入り、いよいよ夏の海外旅行シーズンの始まりです。頭が痛いのは終わりそうもない円安の流れですが、終わらない理由の根は深く、とりあえず今夏は耐えるしかなさそうです。

まずは円からバーツの交換レートですが、たとえば2024年7月第1週のバンコク銀行の交換レートはこうなっています。

10,000円=2,235バーツ

ついに1万円が2,300バーツを切る時代になってしまいました。悲しいというか情けないというか、これが現在の日本円の評価です。

1バーツは円に計算すると4.47円になるので、この表示に4.47を掛けると日本円になります。100バーツの商品なら447円、1,000バーツなら4,470円ですね。たとえば外国人観光客は必ず訪れるワット・プラケオ/王宮の入場料は1人500バーツなので、日本人は2,235円を払って入場することになります。なかなか強気ですが、それでも日によっては入場規制が行われるほどの観光客が押し寄せます。高く感じるのは弱すぎる円を手にした日本人だけなのかもしれません。

タイにも日本の飲食チェーンが進出していますが、日本円に換算すると、日本と同等かやや高くなる場合がほとんどです。その価格でもタイ人客はしっかり入っていますから、それだけ豊かになったのでしょう。現実の話として、日本に行ったタイ人の目には、なにもかもが安く見えるそうです。

コーヒーショップで提供されるアイスコーヒーやラテもレギュラーサイズで100バーツ(447円)近くします。クリームなどのトッピングを追加すれば150バーツ(670円)前後になるのも常識です。北米やヨーロッパに比べると安いものですが、タイという国に安さを期待していると愕然とするかもしれません。

もちろん、まだ安いものもたくさんあります。たとえば屋台や食堂で提供される食事は政府の監視もあって低く抑えられています。日本人にも馴染みの深いカオパット(焼飯)は、具が鶏肉や豚肉であればまだ一皿40バーツ(約179円)で食べられます。バミー(中華そば)も同じくらいですみます。ボトルに入った飲料水は7バーツから10バーツ(約45円)ほどです。ビールはコンビニで買えば、330mlの缶で39バーツ(約174円)なので、日本よりはまだお得感があります。しかし短期の旅行やツアーでタイを訪れた場合は、この手の屋台メシでお腹を満たすことはないかもしれません。エアコンの効いた清潔なシーフード・レストランでエやビカニにむしゃぶりついたら、1人頭1万円超の出費は覚悟しておく必要があります。

タイの物価は、とりあえず忘れたほうが楽しい旅行になるでしょう。それ以外の魅力を求めるのが、これからのスマートなタイ旅行者です。

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●国名:タイ
上記レートの換算は2024年7月第1週目のもの。夏場から年末にかけて、円が再び強くなっているといいのですが、どうなることやら。

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