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アジアの風だより 第22話

エメラルドの三角地帯

黄金の三角地帯という言葉は聞いたことがあるでしょう。タイ北部、タイ・ラオス・ミャンマーの国境が接する地帯のことで、著名な観光地としてガイドブックでも紹介されています。しかし、「エメラルドの三角地帯」と言われたらどうでしょうか? 実は私も新聞で名前だけは見た記憶がありましたが、観光地になっているとは知りませんでした。場所はタイで最も東に位置するウボン・ラーチャターニー県の南にあり、こちらはタイ・カンボジア・ラオスの三国が国境を接しています。

ちょうどウボンに行く機会があったので、知人をけしかけて行ってみることにしました。しかし、そこは観光地とは呼びがたいほどの未開地で、あたりはジャングルに囲まれ、道路は未舗装の状態。人の気配もまったくなくて、進めば進むほど不安になります。

そんな具合でようやくたどりついた「エメラルドの三角地帯」ですが、そこは「え?」と思うほどなにもない場所でした。それらしい記念の小屋は建てられていますが、管理が行き届いていなくて汚れているし、周囲はやっぱりジャングルで、「黄金の三角地帯」のように国境が見通せるものでもありません。

私が思うに、ここはまだまだ旅行者の行くところではありませんね。珍しいもの好きの方にはいいですが、車を持っていないとまず行けないし、国境に近いナイーブな場所だけに、銃を持って警備している兵士の姿もよく目につきます。

双眼鏡を持った兵士がいたので話をしてみると、
「その手前の森の中から密入国者がやってくるので監視しているのだ」と言いました。「エメラルドの三角地帯」は、まだまだ緊張しているようです。