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HOMECoffee Breakアジアの風だより第180話 タイ王国 開国の兆し

アジアの風だより 第180話

タイ王国 開国の兆し

2020年3月にロックアウトして以降、タイ王国は国境をすべて閉鎖して鎖国状態になりました。その間、特別に事情のある人たちを除き、外国人の入国を一切禁止していましたが、この10月1日より、条件付きでの開国を始めました。外国人観光客に向けた重い門戸が開かれたのです。

第一陣は中国大陸からで、10月8日にチャーター機を利用して150人がプーケットにやってくることが決定しました。続いてヨーロッパやオセアニアなどの感染拡大が治まった国々から順にやってくる予定になっていて、いよいよ「アフターコロナ」が始まったような気にさえなってきます。日本人にはまだ入国許可が出ていませんが、これも時間も問題と言えるかもしれません。

(注:この第一陣の中国人団体入国はタイの政府によって正式にキャンセルされました。第二陣以降の予定も白紙)

アフターコロナでタイに入国してくる外国人観光客は、タイ政府が新たに導入を決めた「スペシャルツーリストビザ」を取得してきます。これは完全に沈黙してしまったタイ国内の観光業を立て直すため、さらには外国からの観光客を呼び込むために政府が新発給を決めたもので、滞在期間は90日間、希望者には最長で270日間までの延長が認められています。通常のツーリストビザの滞在期間が60日間、延長しても最長で90日間であることを思えば破格の待遇で、ほとんどロングステイビザといってもかまわない内容となっています。

ただしこの「スペシャルツーリストビザ」、取得に向けたハードルが非常に高いのが問題です。特に厳しいと思われるのは保険加入の義務で、申請のためには10万ドル(1,300万円)以上の補償が付いた医療保険の加入が義務づけられています。聞くところによると、日本でこの補償額の保険に入るためには数十万円の掛け金が必要になるとか。連休を利用してのタイ旅行にそこまでの予算を捻出できる方がどれだけいらっしゃるのか。さらにはこのビザを持っていても入国から14日間の隔離義務があり、日本人の場合、その間に休暇が終わってしまう方がほとんどになってしまいます。

ともかくタイ王国の開国はまだ始まったばかりです。第一陣、第二陣と外国人観光客の入国が続く中で、新型コロナウイルスの陽性者が増えなければ、ハードルは随時下がっていくことでしょう。いまはまだ、とりあえず門戸が開かれたことを喜ぶべき段階かと思われます。

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●国名:タイ
●県名:プーケット(2020年10月の時点ではプーケットのみの部分開国)
●行き方:
バンコクから空路でプーケット国際空港に直行するのが一般的。長距離バスはバンコクの南バスターミナルから出ている。鉄路はない。

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