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アジアの風だより 第166話

涼しい8月のタイ

8月に入ってシンダイ本社のあるタイも涼しくなりました。涼しい? そうなんですよ。日本に比べて……という話ではありますが、涼しいのです。

首都バンコクも、連日の最高気温は当然のように30度を超えていますが、2019年の今年は妙に涼しいように感じます。ベトナムの東を覆っている低気圧のせいでしょうか、7月のなかばごろから雨が多く、月末は夜間の気温が30度を切って、この街にしては寒く感じるようになりました。

通例では雨季が終わる10月あたりから気温がぐっと下がり、冬を感じる季節となります。いまはまだそこまでに至っていませんが、「ひょっとして雨季も終わり?」と思わせるような涼しい風が吹くこともあります。雨季はまだ続いていますので、このまま気温が下がり続けることはないでしょうが、蒸し暑い日本に比べると快適と言うしかありません。

このところの日本の暑さは異常になってきました。暑さに慣れているタイ人が観光で訪れてヘトヘトになるくらいですから本物です。気温に加えて湿度の高さが日本にはあります。じっとりべっとりした梅雨明け後の日本の暑さは、いまや世界レベルの危険度を持つようになりました。

8月なかばの日本にはお盆休みがあります。この機にタイを訪れ、街に踏み込んだら思わず「ああ気持ちいい!」と言ってしまうかもしれません。常夏の国タイのイメージは、そこですっかり変わってしまうでしょう。

同じ時期に、タイも連休となります。プーミポン前国王の奥方であるシリキット王母の誕生日が12日にあり、そこが「母の日」として祝日に指定されています。今年は月曜がその日ですので10日(土)から12日(月)の3日間が連休になります。日本の盆休みと重なってしまいますが、どこも驚くほどの混雑にはなりませんので、心配の必要はないでしょう。

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●国名:タイ
母の日のイベントはタイ全国の主要都市で行われる。デパートなどでは贈り物コーナーが設けられ、関連商品が並べられる。当日の飲食店は家族連れで大変にぎわう。

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