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アジアの風だより 第134話

自粛の年の瀬

時の流れは早いもので、2016年もいよいよ年の瀬を迎えることになりました。今年もいろいろありましたが、タイ王国にとっての一大事は国王が崩御されたことに尽きます。70年間もの長期にわたって王座に就かれていたお方がお亡くなりになったわけで、タイ国民の動揺は、ほとんどの人が記憶にないほど激しいものでした。

これを受けてタイ国内では祝祭やイベントの中止が相次いでいます。詳細については前回の記事をご覧ください。すべての国民が喪に服すのは崩御から30日間という指示で、現在はとりあえず開けていますが、派手な騒ぎは引き続き禁忌とされています。

アジアの風だより No.133 服喪の一ヶ月

毎年12月は大規模なイベントが目白押しですが、喪中の今年はほとんどが中止または縮小となっています。12月で最も重大なイベントは5日のラーマ9世誕生日です。この日は父の日でもありますが、2016年の今年はどのような扱いになるのかはっきりしません。引き続き祝日となるようですが、誕生日を祝う対象が消えてしまったタイ国民の心中は複雑です。週末の10日は憲法記念日で、こちらは例年どおりです。

中旬から25日のクリスマスにかけては毎年様々なイベントが行われますが、今年は自粛ムードが強くなるかもしれません。タイ国内の都市、とくに首都バンコクを彩る恒例の電飾も、やはりひかえめなものになると言われています。

最後は大晦日のニューイヤー・カウントダウンで、近年は騒乱とも呼べる国家的規模のイベントになっていましたが、今年は歌や踊りで楽しむ気分になれない人も多いでしょう。完全に自粛(中止)とはならないようですが、小規模で地味なものになると予想されています。しかし、その一方ではカウントダウン・パーティのかわりに全国民一丸となったギネス新記録規模の追悼集会を大晦日に行うという計画案が浮上していますから、なんらかの大イベントが行われる可能性はあります。

こうした自粛の空気を受け、外国人の中には「陰気でつまらない」とクレームしている人たちもいるそうです。その気持ちはわかりますが、ここまでの一大事は滅多にないことでもありますから、静かに受け止めることにしましょう。集団での大騒ぎは白い目で見られますが、観光旅行客への対応は以前と変わりがありません。買い物もできるし、お酒も呑めます。普通に行動しているかぎりでは、誰かになにかをとがめられることもありません。

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●国名: タイ
服喪期間は終わっていますが、度を超して陽気な態度は控えたほうがよいでしょう。歓楽街は通常営業に戻っています。酒類の提供も以前どおりです。

バンコク在住著者の藤井伸二が、個人的に「ここはおいしい」という食事処を紹介。ガイドブックにも載っている有名なレストランから入るのがためらわれる路地裏のローカル屋台風食堂まで。
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